「おふたりさま」夫婦の相続対策|遺言書
- 2020年3月18日生前対策
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生活スタイルの多様化、晩婚化等により子どもがいない夫婦も増えつつあります。今回は、子どもがいない「おふたりさま」夫婦の相続対策についてご説明します。
◆おふたりさま夫婦の相続対策に不可欠な遺言書
まず、おふたりさま夫婦の相続対策に不可欠なものは遺言書です。
遺言書を書いておかないと、大切なパートナーに兄弟姉妹との遺産分割の話し合いという大きな負担を残すことになります。
遺言書さえ書いておけば、兄弟姉妹には遺留分がありませんので、大切なパートナーに悲しい思いをさせずに済みます。◆おふたりさま夫婦の遺言のポイント
次に、おふたりさま夫婦の遺言のポイントは、1次的には配偶者に財産を、2次的(予備的)には最終的に財産を引き継がせていきたい人・団体を決め、受遺者に指定することです。
このような遺言を予備的遺言といいます。
夫婦のどちらが先に亡くなるかは分かりませんから、自分が先に亡くなった場合と、相手が先に亡くなった場合に、場合分けして遺言を書いておく必要があるのです。◆最終的な財産の帰属先は清算型包括遺贈で指定
最終的に二人とも亡くなった場合の財産の行方(受遺者)については、人により、近しい親族であったり、団体であったり様々です。
このような場合には、土地や建物だと受け取ってもらえないケースも多いため、遺言執行者を指定し、財産を売却してお金に代えて遺贈するように記載します。これを清算型包括遺贈といいます。以上、子どもがいない「おふたりさま」夫婦の相続対策をまとめると次の通りとなります。
①必ず遺言書を書くこと
②自分が先に亡くなった場合と、相手が先に亡くなった場合に、場合分けした予備的遺言とすること
③最終的に二人とも亡くなった場合の財産の行方(受遺者)を決め、清算型包括遺贈によりお金で渡すこと当事務所では、相続トラブル予防のため、遺言書の作成に積極的に取り組んでおります。
遺言書についてご検討の場合は気軽にご相談くださいませ。